自由と創造と冒険

略してじそぼ

【千葉県】いろりの宿 七里川温泉

アクセス

最初は電車で行こうと思い、公式サイトを見ると上総亀山駅からバスが出ているそうなので、

何本程度の頻度で出ているのかと温泉に問い合わせをした。

しかし、バスはもう無いそうで、デマンドタクシーに事前に送迎を予約しなければ行けないそうだ。

そこで、私は車で行くことにした。

我が家の愛車、はなむしでだ。

 

順調な道中。着くまでは

千葉県内の道は広い所が多く、走りやすい。

ナビに従っていけばスムーズに七里川温泉にたどり着くことができるだろう。

しかし、ナビが目的地と告げた場所には「七里川温泉」と書かれた看板以外見当たらなかった。

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この看板前の道が七里川温泉への道か?と思い、坂道を登ってみた。

坂は次第に急になり泥でタイヤが空転してしまったので、登坂を諦めバックで戻る事にした。

ゆっくりとバックしていったが、ちょうど画像の白い車がある辺りの段差でスタックし、さらには後輪が浮いてしまった!

ヤバい!

為すすべを失った私は画像にある民家に駆け込んだ。

「すみません!車がスタックしちゃって!助けてください!」

どうもそこは作業場のような場所で女性が数名おり、様子を見てくれたが

「これではどうしようもないねえ...」とのこと。

もうJAFのお世話になるしかないのかと途方にくれていたら、

先ほどの女性達が男性4名を呼んでくれた。

その男性達は運転を代わり、押したり引いたり頑張ってくれて

やっとの事ではなむしは坂を脱出することができたのだ!

さらにはそのまま七里川温泉の駐車場にまで停めてくれた。

七里川温泉の駐車場はカーブを曲がったすぐ先にあったのだ!

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駆け込んだ民家は温泉の厨房で、男性たちは七里川温泉の囲炉裏を囲んでいたお客さんだった。

私は炉端の人情に救われたのだった。

 

温泉

まず受付で会計を済ませた。大人800円で何度でも入ることができる。

風呂は店の奥の右側にある階段を上るとある。

ロッカーは階段下にあるので、貴重品はそこに保管しよう。

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脱衣所はかごが約20個。ドライヤーが1個備え付けられている。

出口が2つあって、1つは内風呂、もう一つは露天風呂「山の湯」だ。

まず内湯に入ってみる。

流しが5つあり、お湯と水を混ぜる昔ながらのタイプだ。シャワーと蛇口の切り替えもできる。

シャンプー・ボディソープももちろんある。

置かれている色あせたケロリン桶が風情を感じさせる。

小さなパイプからこんこんと湧き出るお湯は黄金色だ。

硫黄泉だが、硫黄「臭く」なく、ほのかな香りがする。

少し熱めで42度くらいだろうか。

雨と冷や汗で濡れた体が芯から温まる。

清水のような肌触りの湯が皮膚をすべすべにしてくれる。

露天風呂は木で縁取られた浴槽で、中には内湯と同じ色をした少しぬるめの湯が光っている。

高めに設置されたパイプから流れ出る湯は湧き水のような音を立てており

見える山々と合わせ、まるでせせらぎのそばにいるようであった。

 

料理

この温泉は囲炉裏で調理をすることができる。

焼くものは受付でも販売しているが、持ち込みも自由らしい。

当時のメニューは以下の通りだ。

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私はししゃもと焼きおにぎりを注文した。(別途炭代として200円必要)

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しばらく焼いていると先ほど助けてくれた男性がししとうとインゲンをくれた。

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この人達にはお世話になりっぱなしだ。

改めて感謝を伝えた。

やはり囲炉裏で焼いた料理はうまい。

特に頂いた野菜は自分で育てたそうで、これがまた自然の味がしておいしかった!

 

帰路、そしてまたヘマをする

私は助けて頂いた方々に厚くお礼を述べ、帰路に着いた。

来た道を帰るだけなのでしばらく走ったのちに音楽でも聴きながら行こう、

と思い立ちリュックを探ったとき違和感に気づいた。

ロッカーの鍵が、ある。財布が、ない。

すぐに温泉に連絡したところ、鍵を郵送し、財布を返送していただく事になった。

家に帰ってからスタックの件、財布の件ともに夫にこっぴどく叱られ、

しばらくはなむしの運転を禁止になったのは言うまでもない。

 

おわり

 

行ったところ

オフィシャルサイト 房総の秘湯 いろりの宿 七里川温泉

9:00〜22:00まで営業

ただし

囲炉裏利用は20:00までに、

温泉利用は21:00までに到着のこと。

 

デマンドタクシー

君津市デマンドタクシー「きみぴょん号」のご案内 - 君津市公式ホームページ

後になって知ったが距離運賃制ではなく、1回500円らしい。

観光客でも利用可能。